自己破産が与える家族への影響は?
自己破産をすると本人の財産をほぼ処分することになります。
しかし、これはあくまで本人の財産のみなので親や子、配偶者の財産に影響は一切ありません。
自己破産による家族の持つ財産への影響はないといってよいでしょう。
ただし、自己破産の家庭環境への影響は他の部分で現れます。
まず、住宅を処分する必要があるケースでは家族ごと賃貸住宅に引っ越しをする必要があります。
転居先によっては子供も転校を余儀なくされるので影響は少なくないでしょう。
さらに自己破産をするとその事実が世間に知られる可能性があります。
自己破産をすることによる住所氏名の官報への掲載、そして住宅を競売にかけられると競売情報の宣伝が自宅の周辺地域にもされるおそれがあります。
近所付き合いをしていると家族が肩身の狭い思いをすることがあるかもしれません。
もうひとつ盲点になりやすいのが保険の扱いです。
子供の将来のために学資保険の積立などをしていると、それを全部処分する必要がある場合があります。
名義は子供でも実質的な所有者は保険料を支払っていた親なので名義を理由に処分を避ける事はできません。
将来の教育資金を失うことになるので、子供の進路に少なからず影響を与えてしまうことがあります。